(たぶん)。
政府がアメリカの映画会社に1ヶ月貸し出しているので、観光客を入れるわけにはいかない。もしこっそり入れれば、すぐに知られ、ガードマンは職を失う、とタクシー運転手が言う。それはそうだよね。
ヘミングウェイ邸は野球が行われている広場の向こう、小高い木立の奥にあり、外からは全く見えない。しょんぼりしながら塀の周りを少し歩くと、林の中にパパの愛艇ピラール号が置いてあった。
挨拶をして帰ることにした。
しょうのないやつだ、と苦笑いするガードマン。
ところで、考えてみれば、タクシー運転手はもちろん事前にこの閉館を知っていたわけですよね。調子よく往復の仕事を引き受けたけど。そして、わたしも一度は行くつもりだったけど。
翌日から、ホテルの正面ドアを通るたび、そこで客待ちをする運転手はわたしを「ヘイ、ヘミングウェイ!」と呼ぶのであった。
説明を付け加えると、博物館貸し切りはこれまでほとんどなかったことであり、また情報はどこにも載っていない。旅行計画中の1月頃、博物館サイト[LINK]に確認のつもりでメールも出したが、インターネット普及途上国のためか返事はなかった。関連ニュースも検索できない。つまり、行ってみなければわからなかったことで、単によくよく間抜けな話なのだ。
いつかまた、キューバ&ブラジル旅行でもしよう。ご一緒できる方はご連絡くださ〓い。
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