当初はリヴァプールからエディンバラへ直行するつもりだった。が、旅慣れたUが湖水地方にも立ち寄れるはずと主張する。調べてみると、本当だ、ちょうどよい電車もツアーもある。
Mountain Goat Tours[LINK]のビアトリクス・ポター・ツアーに申し込んだ。
3日目の朝、リヴァプール駅の掲示板でプラットホームを確認し、駅構内で簡単な朝食を取り、ローカル電車に乗った。
途中駅で1等車両のある列車に乗り換え、
曇ったり晴れたり霧が出たり、目まぐるしく変わる天気を気にしながら、
11時過ぎ、ウィンダミア駅に到着。坂道を下るとすぐインフォメーション・センターがあり、荷物を預けた(予約済み)。ここへツアーバスが迎えに来てくれる。
村を小一時間歩いてから、ツアーバス(小さなバン)に乗り込んだ。参加者は他にイギリス人カップル1組だけ。あとでわかったが、湖水地方のうねうね続く細い道路は観光バスでは通れない。
ポターが16歳の時、家族で初めて避暑に訪れたレイ・キャスル。ダウントン・アビーのような貴族の館ではなく、リヴァプールの裕福な医師が建てた。
曇りだが、丘の上から眺める湖が美しい。
4時間半のツアー中最大の見所は、ビアトリクス・ポターの家ヒルトップ[LINK]。毎日大勢のピーター・ラビット・ファンが訪れる。「ナショナル・トラストで最も人気のある場所だ」とガイドのマークが説明してくれた。周囲の農場4000エーカーはポターが購入し、遺言でナショナル・トラストに寄付された。実際に住んだ家は道の反対側にある。
「おかあさんは、むすめのモペットとミトンには、ひらひらえりをつけたよそゆきのエプロンをきせました。それから、たんすのひきだしをあけ、うつくしい、きゅうくつなふくをたくさんだして、むすこのトムにきせようとしました。」
(こねこのトムのおはなし いしいももこ訳 福音館書店)
セコメントをする