「おやすみなさい おつきさま」の緑色の部屋で、ガートルード・スタインが揺り椅子に座っている。この記事”The Surprising Connection Between Goodnight Moon and Gertrude Stein" は The Slate Book Review からのものだが、オリジナルは Public Books[LINK] の"In the Great Green Room: Margaret Wise Brown and Modernism" by Anne E. Fernald(V.ウルフの研究者らしい)
絵本「おやすみなさい おつきさま」(Goodnight Moon) を書いたのは、NY郊外出身のマーガレット・ワイズ・ブラウン(1910-52)だ。記事によるとM.W.ブラウンとスタインには深い関わりがあったという。
M.W.ブラウンが入学したバンク・ストリート教育大学を設立したのは、ガートルード・スタインとラドクリフ大学で同窓生だったルーシー・ミッチェルだ。二人はラドクリフでヘンリー・ジェイムズの兄であるウィリアム・ジェイムズ(意識の流れ)の教えを受けた。
ブラウンはバンク・ストリート入学以前以前からスタインを愛読しており、1934年「アリス・B・トクラス自伝」成功で注目を浴びていたスタインのレクチャーを聞きに出かけている。バンク・ストリートのプラグマティックな“here and now”カリキュラムは教師養成のためのものだったが、実験的なモダニズム文体の影響を受け、ブラウンは小さな子どもたちのための本を数多く生み出した。
とりわけ画家クレメント・ハードが挿絵を描いた「おやすみなさい おつきさま」や「ぼく にげちゃうよ」は、古典的名作絵本として読まれ続けている。
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