「俺俺」とR.E.M.
2011-02-07


 R.E.M.を聴きながら、星野智幸の「俺俺」を読んだ。
3人のが高尾山に行くあたりで、"Everybody Hurts"がかかり、胸元に寂しさのようなものがじわりと広がった。人はみな傷つく...

 「俺俺」はリアルな会話が面白く、切ない人間関係にも説得力がある。スピードのある描写で、終盤のスラップスティック的展開もどんどん読めてしまう。

 先週は平行して、向井万起男さんのエッセイを読んでいた。向井さんは、世の中の流れと無縁な場所で好きなことを追いかける植草甚一派だ。植草教信者にとって、おかっぱのマキオワールドはごくなじみのあるもの。
 他方の星野智幸は、ビックカメラ&マクドナルド的世間から始まって次第に先鋭化していく。これがなかなか新鮮だった。

 R.E.M.も今更ながらいい。今月、もう少し聴き込んでみましょ。
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