アルバイト面接の話である。
金曜日だけ担当している初級クラスの天一君は、日本へ来て3ヶ月たったが、なかなか仕事が決まらない。
「先生、22連敗です! 仕事、ありません」
その明るさにつられて、つい笑ってしまった。
それにしても、他の地味な学生たちは順調にアルバイトを始めているのに、面接担当者から天一君はどう見えるのかしら。
背が高く、黒い髪はマッシュルーム・カット、今日はH&Mのコートと明るいチェックのシャツを着て、編み上げブーツを履き、バックルがついた四角い小ぶりのバッグを持っていた(教科書は忘れたんじゃなく、あのバッグに入らなかったんでしょ)
60年代ロンドン・ファッションふう? なるほど中国人学生には珍しいタイプではある。素直ないい子なんだけどねえ。
今までにもらった連絡メール:
・ごめんなさい!
S先生、総武線が遅刻しました!(_´Д`)ノ〓
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