「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン展」行きました
2009-12-23


G校午前授業とY校忘年会の間にぽっかりと数時間。きのう、恵比寿の東京都写真美術館へ「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし」を見に行った。

 1940-50年代の木村伊兵衛作品は、きっと私の父が見たであろう日本の風景だ。銀座、上野、浅草、、。昭和の景色はどこか埃っぽく、日差しは強く、陰影がくっきりしている。
 横山大観って、細身だったんですね。谷崎さんはけっこう普通の中年男だ。父が愛読した永井荷風のポートレートもあった。

 カルティエ=ブレッソンの30年代はG.スタインのパリ、ガルシア・ロルカのセビーリャだ、と考えながら見た。
 10代の美しいカポーティが、険しい顔をしたステーグリッツ(J.オキーフの夫)の隣りに掛かっていた。
 サン・ラザール駅裏の水たまりをぴょんと跳んだ時、山高帽の紳士は60年後の日本人(私)がその姿を幾度もしげしげと眺めることになるとは、思いもしなかったことだろう。右足が水たまりに到達するまでの、永遠に長い一瞬だ。

 映画『記憶の瞬間』のほうは、1月5-15日に期間限定で上映される。
前売り券買いました、はい。
[本]
[写真]

コメント(全2件)
コメントをする

//

記事を書く
powered by ASAHIネット